なつめ(干)

なつめ

棗(なつめ)
性味:甘/温
帰経:脾・胃・心

補中益気

  1. 脾臓と胃の補強: 消化器官である脾臓と胃の機能を補強し、食物の消化・吸収を助けます。これにより、栄養素の吸収が促進され、体内の栄養バランスが良くなります。

  2. 気の増進: 生命活動に不可欠な気を増進し、体内のエネルギーを強化します。気の不足は倦怠感や疲労感を引き起こすことがあり、補中益気の効果によってこれらの症状が改善されます。

養血安神

  1. 養血(ようけつ): 「養」は補うという意味であり、「血」は体内の血液を指します。養血作用は、貧血や血液不足の状態を改善し、血液の健康な循環を促進する効果が期待されます。また、血液が健康な状態になることで、体の栄養供給や組織修復が促進されます。

  2. 安神(あんしん): 「安」は安定するという意味であり、「神」は心や精神を指します。安神作用は、心身のストレスや不安を和らげ、心を落ち着かせる効果が期待されます。不安や緊張などの精神的な症状を改善し、睡眠の質を向上させることができます。

調和薬性

  1. 毒性や副作用の減少: 調和薬性を持つ薬物は、体内のバランスを調整することで毒性や副作用を減少させる効果が期待されます。体内のバランスが乱れると、薬物の毒性や副作用が増加する傾向がありますが、調和薬性を持つ薬物はこのリスクを軽減します。

  2. 薬効の調和: 調和薬性を持つ薬物は、複数の薬物成分や作用機序を組み合わせ、薬効を調和させます。これにより、単一の作用に偏らず、病気や不調に対して総合的な効果を発揮します。

  3. 処方全体の効果の向上: 調和薬性を持つ薬物を組み合わせた処方は、個々の薬物の効果を相乗させ、処方全体の効果を高める効果があります。体内のバランスを調整することで、病気や不調の根本的な原因に働きかけ、総合的な治療効果を向上させることができます。

 

※食べすぎ注意
1日3粒程度と言われる。

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