五行クロニクル– category –
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五行クロニクル
第15話 五臓クロニクル、未来へのレシピ
朝のアラームが鳴る前、柚葉はすでに目を覚ましていた。 すっきり、とは言わない。でも――いつものような「私、布団と契約してた? 外界と縁切れてる?」みたいな感覚ではなかった。 まぶたを開けると、ほんの少し軽さがある。 「……お? 起きれる……かも。... -
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第14話 すれ違う気のコンチェルト(自律神経編)
朝のアラームが鳴って、柚葉は布団から片手だけ出し、スマホを止めた。目は1ミリも開いていない。脳みそはまだ夢の国に滞在中。 「……あと5分……いや……永遠……」 布団の中は天国。外界は地獄。体は動かないのに、胸だけがソワソワして妙に落ち着かない。 (寝... -
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第13話 記憶のラビリンスに迷い込む(集中力低下編)
朝、柚葉はノートの同じ段落を三回目から先に進めず、鉛筆を口にくわえたまま固まっていた。「……この一文、さっきも読んだ、てか昨日も読んだ。なんで入ってこないんだ私の脳……」 視界の端が霞んで、活字が白い霧に溶けていく感覚。コーヒーは空、胃はぐう... -
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第12話 夢と現実のクロスロード(舌診編)
――気虚タイプの私って、舌までお疲れモード? 朝の光がカーテンのすき間から差し込む。柚葉は、カラのマグカップを片手に、洗面台の前でぼんやり立っていた。「うーん、なんか口の中が重たい……昨日、夜中のポテチ+カフェオレのコンボが効いてるな」 顔を... -
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第11話 涙のリフレクションは心の泉で(心労編)
夜のアラームが鳴っても、柚葉はベッドの上で動けなかった。レポートを提出して、課題も全部終わったはずなのに、心が空っぽだ。スマホを開けば、友達の楽しそうな投稿が次々と流れてくる。旅行、恋人、推しライブ、カフェ巡り。どれもキラキラしていて、... -
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第10話 だるおもマラソンは月曜スタート(気虚編)
アラームが3回鳴っても、柚葉は起き上がれなかった。布団の中で片手だけ出してスマホを止める。目は半分しか開かず、脳がまだ夢の中にいるようだった。 「……あと5分。いや、10分……いや、もう今日、月曜やめたい……」 ようやく体を起こして鏡を見ると、目の... -
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第9話 便秘ウォーズ!トイレ前線異常アリ(便秘編・陰虚秘)
朝。柚葉はトイレにこもっていた。 「……出ない。」 すでに10分は経っている。スマホの時計を見つめながら、額にじわりと汗がにじむ。「昨日も、その前の日も……出てないんだよね。てか、腸、サボリすぎじゃない?」 便秘3日目。お腹は張ってるのに、食欲は... -
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第8話 生理前のカオスカーニバル(PMS編)
「……あーーもう!!」柚葉は自室の机の前で両手を広げた。夜の十一時。締め切り前のレポートはWordの白紙画面のまま。カップラーメンのフタは半分開いたまま。目の前には、食べかけのポテトチップスと、何度も温め直したホットミルク。 「いや、なんで今日... -
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第7話 湿度MAXなのに、私の体内カラ砂漠?(腎陰虚編)
柚葉は夜の自室で、ノートパソコンに向かっていた。締め切りが迫るレポートは、真っ白なページのまま点滅しているカーソルだけが元気だ。加湿器はフル稼働で、モニターには「湿度70%」の数字。窓ガラスにはうっすら結露までついているのに、喉はカラカラ... -
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第6話 むくみ迷宮で水路大混乱(むくみ編)
朝のアラームがけたたましく鳴った。柚葉はスマホを枕元で探りながら、重たいまぶたをこじ開ける。 「……うわ、顔パンッパン」 鏡をのぞき込んで、思わずのけぞった。まぶたは腫れぼったく、頬もふくらんで輪郭がぼやけている。昨日の夜、ゼミの発表準備で...
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